「ばけばけ」第1週では、借金取りの森山に「遊郭行くだわね」と言われ、「婿様をもらって働き手を増やして借金を返すのです」とトキが提案。
トキは、こんな暮らしから抜け出すにはもうこれしかない、と決めたものの、八重垣神社の恋占いでは散々な結果に。
トキがお金を乗せて池に浮かべた紙(船)はなかなか沈まず、長い時間をかけてしかも向こう岸でようやく沈んだのでした。

遅い結婚で、しかも遠くへ嫁に行く⁈
果たしてどうなっていくのでしょうか。
ここからは、「ばけばけ」の第6話から第10話までを、ネタバレありで紹介していきます。
ネタバレが含まれますのでご注意下さい。
第6話ネタバレあらすじ

ご飯も食べられなくらい落ち込むトキを、家族は励ましますが、勘右衛門は「古事記に残る日本最古の和歌は、八重垣神社で歌われちょる。八重垣様は由緒正しき縁結びの地。酷な話じゃが、占いは当たるじゃろう。」と言います。
大泣きするトキにフミは「大丈夫よ。今見合い相手を探しちょる真っ最中だけん。必ずなんとかするけん。私がうそついたことあるかい?」
泣きながらフミに抱きつきくトキに、「わしもおトキのために、よき見合い相手を探してきてやるけん。今までこのわしが、うそついたことがあるか?」と司之介。
これには、3人揃って「ある」

まあ、こうなりますよね!
司之介から望みの相手を聞かれたトキは「よく働いてお金を稼いでくれる人。借金返すために祝言挙げるんだけん。」と言い、更に「かなうなら怪談がお好きな方が。河童とか天狗とか小豆洗いとか…。」と言いました。

勘右衛門に小豆洗いについて聞かれ、トキは嬉しそうに小豆洗いの絵を見せて「小豆を洗う化け物で時々人取って食べるの」と言いました。
フミは「私は地道に、怪談が好きな人間の働き者を探しますけん」と言い、勘右衛門は「では、士族の小豆洗いはどうじゃ?」と言い、松野家は笑いに包まれました。

なんだかんだ言っても、楽しい家族です。
司之介は島根県知事・江藤安宗(佐野史郎)のお宅に牛乳の売り込みに行きました。
島根をこよなく愛し、島根を日本が誇る一流の県へ押し上げようと情熱を燃やす知事。
引用:NHK-https://www.nhk.jp/g/ts/662ZX5J3WG/
これからの時代を担う若者たちには英語教育の充実が不可欠だと考え、外国人教師としてヘブンを島根に招く。
司之介は江藤にトキの縁談を申し込もうとしましたが、追い返されました。
フミは、雨清水家を訪れ、タエにトキの縁談探しをお願いすると、「既に私のほうで、よきお相手を探し始めております」と言われました。するとフミはとても心外だという顔で、「それならそうと先にお伝えいただきたかったと、あの子の母親としましては」と。

これは、何か、ありますよね。
トキの職場では、せんの婿取りが決まった話で盛り上がっています。そこへ雨清水家の三之丞(板垣光人)がやってきておせんの婿取りを祝福し、八重垣神社の占いはよく当たると楽しく話していると、トキがやってきました。
三之亟がおせんの祝言が決まった話をすると、トキは驚きましたが、すぐに不自然すぎる作り笑顔で祝福。
傳も入ってきてトキに挨拶しますが、「うん?何か…笑顔が怖いのう。」

そりゃあ、そうですよ!
第7話ネタバレあらすじ
大橋川に架かる松江大橋にある「源助柱」は、架橋のために人身供養にされた源助さんの柱と伝えられています。トキが松江大橋で手を合わせるのが、この源助柱なのですが、おサワが自分たちも人柱だと言います。
「おトキは家の借金返すためにお婿をもらう人柱、私は、一家が野垂れ死なないために先生になる人柱…。」
トキが仕事場に行くと、チヨの婿取りが決まった話で三之亟も一緒に盛り上がっています。

一緒に八重垣神社で恋占いした「せん」に続き「チヨ」まで!
トキは「おはようございま~す。おチヨも決まったんだ~。」と言い、「ごめん」と謝るチヨに「え~?なして謝るの?おめでとう。アハハ…。ただ呪うけんね。」と。

トキは冗談といいましたが、ホントは本気⁈
そこへ、雨清水家の長男・氏松(安田啓人)がやってきて、三之亟に早く出ていくよう促します。傳もやってきてトキに「わしとランデブーをしないか?」言いました。ランデブーの意味を傳に聞くと「日本語じゃと、逢引きじゃな」と答えました。

2人で急な階段を登ると、ランデブーの目的地・清光院に着きました。トキは清光院と聞いて、すぐに松風の怪談と分かりました。松風の怪談というのは…
松風の怪談というのは、相撲取りと恋仲になった遊女の松風が、それに嫉妬した侍に、ここ清光院で切り殺されるお話。
トキは怪談の舞台で大喜びしたり怖がったり、そんなトキを嬉しそうに傳が見ています。
トキは家に帰り、傳とランデブーをしたことを話し、「おじ様もおば様も、遠い親戚の私を我が子のように可愛がるのは、どげしてだろう。」と言いました。「あの人たちは無類の親戚好きだけん」と司之介、「つまり、かわいいってことだが、あなたの事が」とフミ。

雨清水家とトキが何か関係がありそうです。勘右衛門もその何かを知っているよう?
半月ほど後、タエのおかげで、やっとトキのお見合いが決まりました。もともと上士の家柄で松野家と同格の中村家の守道(酒井大成)とのお見合いです。
中村家の親子の待つ部屋に勘右衛門と司之介が武士の姿で登場すると、驚きを隠せない中村家の親子。中村家はモーニング姿です。
紛れもなく時代遅れ、気付いてないのは松野家の2人だけ。
傳は話を進めるべく、「茶を持ってまいれ。」とトキを呼びました。

トキは緊張のあまり、からくり人形のような足取りで向かいましたが…。
第8話ネタバレあらすじ
当時のお見合いは男性のみで行われ、そこへお嫁さん候補がお茶を出しに行き、少しだけ顔見せします。
トキが5人の待つ部屋に入っていき、順番にお茶を出していきます。そしていよいよ見合い相手・中村守道の前にお茶を!フミに「じろじろお相手を見るんだありませんよ。一目お顔をお見せするだけですけん」と言われているので、一瞬が勝負です。
2人の目が合った瞬間…

守道の心の声 「悪くない」
トキの心の声 「よき。小豆洗いには似ちょらんけど、よき」

2人とも同じ!これは…。
そして勘右衛門も司之介も、そしてトキも上手く終わったと一安心。その日の松野家の夕食は、司之介もシジミ汁を飲んで「あ~」と言い、とても和やかです。
フミのお見合いの時には、お茶を出すときに蹴つまずき、勘右衛門の顔にお茶をかけてしまったと言います。勘右衛門が「わしが寛大な男で良かったのう」と言うと、フミは、「今思えば、あの時に破断にして下さっていれば、こげな貧しい暮らし暮らしなどせず…」とさめざめと言います。
勘右衛門が「そげなこと言われたら、あの日のわしが泣いてしまうぞ」と言うと、トキが「泣かないであの日のおじじ様~!」と言い、そして皆で大笑い。

皆、冗談とわかってて話にのってる!
そしてお見合いの結果の発表ですが、司之介は「すまん、断られた」と頭を下げました。
トキ「えっ?ええ?あれ?ええ~?どういうこと?うそでしょ?」
即答で断られ、理由は今だに武士を引きずっている家に婿入りはさせられないということでした。司之介は、次は髷を結っている男と見合いをするといいますが、トキは呆れ顔。
そしてトキは、「武士でいるのは構わないけれど、人のためになる武士をやってよ。それができんのなら、せめて人に迷惑かけない武士をやってよ、娘の見合いを駄目にしない程度のね!」と言い、外にいたサワに泣きつきました。
翌日、松野家は全員で雨清水家に行き、お見合いの結果を詫びました。

勘右衛門は雨清水家に泥を塗ってしまい切腹も覚悟の上と言いますが、傳からは「そこまでのことではない。武士らしさのようなものが破断に繋がったことを自覚して欲しい」と言われました。
タエは「おトキ、あなたにだけお話があります」と言い、3人には席を外すように言います。すると3人は「あの、どげな話しを?あの話ではございませんでしょうな?あの、あの話でございます。」と話の内容がとても気になる様子です。
傳は「ああ、あの、あのあの話しなど、この場でするわけがないじゃろ」と3人を追い出しました。
さて、トキは何の話をされるのでしょうか…。
第9話ネタバレあらすじ
トキにだけに話というのは、次の見合いのことでしたが、婿をもらって働き手になってもらうのではなく、トキが相手の家に嫁入りしてはどうかというものでした。

松野の家を出るということ…
司之介たちは「あの話をしているのでは…」と気になって仕方がないので、そっと部屋に近づき聞き耳を立てました。

傳とタエは、また司之介たちのせいで破断になってしまうかもしれないことや、婿をもらったとしても豊かな暮らしはできないだろうと、トキに話します。そして「良家に嫁げばトキは楽で豊な暮らしができる、借金もすぐに返せるじゃろうし…」と。
2人が心からトキの幸せを願ってのことで、傳が「返事はよく考えてからでよい」といいますが、トキの返事は決まっていました。
2人の気持ちにお礼を言ってからこのように。「嫁入りは致しません。だって私一人だけ幸せになってもつまらんですから。皆で幸せになって初めて幸せなので。」

トキは何があっても家族が大好き!
傳とタエは、トキの話に納得しタエが「もう一度だけ、おトキのために気をいれて世話をいたしましょう」と言うと、トキはタエと傳に子供のように抱きつきました。そして、その様子を見ていた三之亟に、長男・氏松は「やはり可愛いんだな」と言いました。

三之亟は知らないけど、氏松は何かっを知っている⁈
そして、2度目のお見合い。勘右衛門は髷のセットに余念がありませんが、司之介の姿が見当たらないことに気付きます。トキは不安になりますが、仕方なくそのまま雨清水家に向かうと、司之介が先に髷を落として来ていました。
トキと勘右衛門が「うそ!どげんしたの?その頭!」「辻斬りか?辻斬りのあったのか?」などと聞くと、「理髪店というやつにやられました」と司之介。勘右衛門は「髷は武士の魂ぞ!」と怒りますが、司之介は「わしは、おトキを幸せにする武士になろうと思う」と。

これは、トキは嬉しいですね!
これには勘右衛門も「仕方あるまい、おじょのためじゃ」となりました。
そこへ今回の見合い相手・山根家が到着すると、なんと、お相手は2人とも髷を結った武士!司之介が「切るんじゃなかった」とへたり込むと、傳がすかさず「すみません、ウチの落ち武者が」と言い、山根家の長男・山根銀次郎(寛一郎)は噴き出してしまいました。
男性陣は和やかな雰囲気となりましたが、トキは前回と同様、緊張してからくり人形のよう。しかも、部屋の前まで行きましたが、障子を開けることができません。

トキが「お茶を出したら祝言が決まってしまいそうで怖い」と言うので、フミが障子を開けました。

祝言が現実味を帯びてきて怖気ずいてしまった?
第10話ネタバレあらすじ

やっと、トキがお茶を出し始めましたが、トキは銀次郎を見ることができません。
トキは「祝言が怖いのでございます。お顔をちらと拝見しただけの方とご一緒になり、末長く暮らしていくのかと思うと」と言います。司之介は「皆最初は不安でも、ちゃんと、こうあれして夫婦になっていくのじゃ」といいますが、トキは「何を、こうあれすればいいの?」と。

確かに!
黙って聞いていた銀之助が、トキに「私とお話しませんか?2人きりで」と言いました。
散歩に出た2人を心配する松野家の3人は、気を紛らすために「ふん!ふん!」と、3人そろって「てっぽう」をします。
「てっぽう」は相撲の稽古法のひとつ。手で柱を突くこと。
銀次郎とトキはしばらく歩いていましたが、銀次郎が「あの、少々急な階段を登りますが、ええでしょうか?」と聞くので、トキがその階段の方へ目をやると、この前も来た階段でした。

傳と登った階段

登りきると「ここが私が来たかった精光院でございます」と銀次郎。銀次郎も怪談好きだったのです。銀次郎が「ここ、松風という怪談の舞台なのでずっと来てみたくて」と言うと、トキは「ならこちらに」と、この前傳から教えてもらった松風の血の跡を案内します。
「怪談て不気味で恐ろしいものではありますが、どの話もどこか寂しくて切ない。私はそこが好きです」と銀次郎。そして「おトキさんも怪談が好きなんですね」と言うと、「大好きでございます。もう、大好きでございます」とトキ。
2人で笑っていると、突然突風が!思わずトキは銀次郎にしがみつきました。

もしかして松風⁈
トキの祝言が迫ってきたので、松野家は尾頭付きのご馳走です。司之介とフミは「おトキが初めてうちに来た日に食べたのう」感慨深そうに言いました。
18年前の回想シーンでは、傳が赤ちゃんを司之介に渡し、タエはそれをなんともいえない悲しそうな顔で見ています。

その赤ちゃんがトキ!
そして祝言の日。銀次郎は髷を落としてきました。大勢の人に祝福されて、幸せ一杯のトキと銀次郎です。
その頃、アメリカ・ニューオリンズでは、レフカダ・ヘブンは新聞社の文芸部長として活躍していました。特集記事の企画で、日本に取材にくることが決まりそうです。
〈2人が出会うまで、1875日〉

かなりじらされた「あの話」というのが、やっとわかってきました。トキは雨清水家から松野家にきた養女。傳とタエの子供のようですが、なぜ松野家に出されたのかは、まだわかりません。幸せ一杯の銀次郎とトキは、どうなっていくのでしょうか⁈


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