「ばけばけ」第2週では、1回目のトキのお見合い断られてしまいましたが、2回目では、相手の山根家も髷をゆっていたこと、そして見合い相手の銀次郎も怪談話が好きだったこともあり、祝言が決まり、松野家は働き手の婿をもらうことができました。
司之介が髷を落としたことで銀次郎も髷を落とし、松野家5人の新たな生活が始まりました。

ただ、どうやらトキは雨清水家から松野家へ出された養子⁈
第3週はどうなっていくのでしょうか…。ここからは、「ばけばけ」の第11話から第15話までを、ネタバレありで紹介していきます。
ネタバレが含まれますのでご注意下さい。
第11話ネタバレあらすじ

トキと銀次郎は、仲良くお日様と出雲の大社様にかしわ手を打って朝のあいさつ。そしてフミからシジミ汁の作り方を教わり、朝食の準備が整いました。
銀次郎が「松野家の跡取りとして、いずれはおじじ様・父上様のような立派な当主になりたい」と挨拶すると、「任せろ。わしがしっかり指南する」と勘右衛門。
そして銀次郎は、シジミ汁をのんで「あ~」。

銀次郎さん、すっかり松野家の一員!
仕事場へ向かう途中の「源助柱」のところでは、怪談好きの銀次郎が「源助柱」も知っていることに、トキはますます嬉しくなります。
ただトキの働く工場は不景気のようで、傳は氏松に「今こそ腕の見せどころじゃ。わしを超えてみせろよ」と言いますが、氏松はとても深刻な顔に。
一方、銀次郎は仕事の初日を終えて、帰りもトキと一緒です。銀次郎は「私は貧しいくせに武家にこだわる父が嫌で早く家を出たかった」と松野家に感謝していると言います。
夜、勘右衛門・司之介・フミは寝静まった後、トキと銀次郎は怪談話を楽しみます。そして2人が寝床に入ると、すでに寝たはずの勘右衛門が2人の様子を「じっ」と見ていることに気が付きました。

怪談より怖い!
1か月が過ぎ銀次郎が3人で稼いだお金を数えていると、借金取りの森山がやって来て銀次郎が頑張って働いたお金は、借金の返済に持っていかれてしまいました。

銀次郎は松野家の借金の多さにちょっとびっくり…。
ですが、「だったら仕事増やした方がええですかね?」という銀次郎に、司之介は「気に入った」と相撲をとることに。

そして銀次郎は、誰が見ても八百長と分かる負けっぷりをしました。

気付いていないのは司之介だけ。
その頃、雨清水家では大変なことが起きていました。氏松が沢山の借用書を残して出奔したのです。
出奔とは、逃げて行方をくらますこと。
第12話ネタバレあらすじ

朝トキが工場に着くと、工場への出入りを禁じられていたはずの三之亟が傳と話をしていました。
傳は三之亟に自分の代わりを頼んでいました。自分は金策に走らなければならないため、工場を見守る席に座るようにと。「長男は出奔し、次男はこの世にいない。三男のお前に頼むほかない」と。

次男は亡くなっていた…。三之亟の立場がちょっと可哀そう。
三之亟は席に座ったものの、何をしていいのかわからず動くこともできません。工場の対策もわかるはずもなく、平井から「女工たちに一日一反織らせましょう、頑張りましょう」助言してもらいました。
一方、傳は頭を下げて融資のお願いに奔走しますが、どこも不景気を理由に断られてしまい、体調も思わしくないようです。
松野家では、勘右衛門が、松野家の跡取り銀次郎を格の高い武士となるよう指南しますが、「格の低さがしみついちょる」と言い、銀次郎が謙遜気味に「私の山根家は、こちらほど格が高くはありませんゆえ」と言うと「それは承知しとる」と勘右衛門。

おじじ様、それはちょっと…。
トキが仕事を終えて銀次郎を探すと水辺にいました。トキは疲れたので銀次郎に怪談をせがみ身体を近づけると、「少し離れていただけませんか?格が下がりますけえ」と銀次郎。
トキの工場では、傳のお屋敷の女中が、みんなおいとまを出されたとの話でもちきりです。そして自分たちのことも心配しています。そんな中、傳が外から帰ってきましたが、とても体調が悪そうです。三之亟も心配して出てきましたが、傳はそのまま倒れ込んでしまいました。

トキが傳の様子を心配しお屋敷に行くと、何やらへんな匂いが。中に入るとタエが台所で窯を焦がしていました。慌てて水を掛けるトキに、「何をするのです!せっかくのかゆが…。」とタエ。かゆと言われてトキは窯の中をのぞきますが…。

どうなっていたのでしょう⁈
タエから看病の邪魔だから帰るように言われ、外に出ると三之亟がいました。三之亟も匂いに気付いたので、トキは「おば様がかゆを作るといって米を焦がしちょりました。作りかたをご存じなかったようで」と言うと、三之亟は「女中がいなくなり、今朝初めてふすまを1人で開けたと言っていた」と。
トキは失礼を承知で「おば様に看病は無理でございます」と言うと、三之亟は「なら、どうすればいいんだよ!」「なんでもかんでも押し付けないでくれ」と言いました。

三之亟は本当にどうしていいかわからない、何だか可哀そう。
第13話ネタバレあらすじ
傳が倒れたと聞き、松野家の皆は「あのお方はお強い」と言いながらも心配でなりません。しかも看病をタエがしていると聞くと「おタエさんには無理じゃろ」「あの方は本当のお姫様…」と。そこでトキは「私に看病に行かせていただけないでしょうか?」と提案します。
司之介とフミは、少し神妙な顔をしますが、「小さな頃から数えきれない恩を受けてきたので恩返しがしたい」とトキ。銀次郎はトキの体を心配し反対しますが、トキは薄情な人にはなりたくないと言い、家族は納得します。
翌日から、朝食の準備のために早く家を出るトキ。日中の工場では、一日一反と命じられトキたちは頑張りますが、平井の言葉が次第に厳しくなってきます。その様子を、何もできない三之亟は見て見ぬふりです。

トキたちが働く工場、ちょっと心配…
仕事が終わると、トキはまた傳の看病に行きます。

その頃、松野家では帰りの遅いトキを心配するあまり、銀次郎がいるのにトキの出生の秘密にからむ勝手な想像話をしてしまいます。
病で気が弱くなった傳が「実の父親」と名乗り、貧乏長屋にはもう帰らなくていいと言っているのではないだろうか、と。
銀次郎は驚き、その銀次郎に気が付いた勘右衛門は「何も聞いとらんよな?」と。銀次郎は「はい、いっさい」といいますが、「うそつけ!何故おった!そもそも何故しゃべった!」と怒鳴ります。そして「こうなったら…」と立ち上がり銀次郎の方へ。

一度抜いた刀をしまい、銀次郎の前で正座して話し始めました。
「おじょは、おタエ様が産んだ雨清水家の子。跡取りを得るために、生まれる前から子を持たぬ我が家に来る約束での。おじょは何も知らん。寝言でもいうなよ、よいな?」

なるほど、そういう事情…。それにしてもおじじ様、何をするのかと思いました。
第14話ネタバレあらすじ
トキが傳の看病を始めて3週間。司之介は牛乳、フミはシジミを傳にと持たせてくれます。
傳は牛乳を少し飲み、トキがおかゆをスプーンで傳の口まで運ぶことに。

すると傳は「照れくさい」と笑ってしまいます。もう一度運ぶとまた笑ってしまい、3度目でようやく口の中へ。少し元気が出たようです。

傳様、久しぶりの笑顔です!
傳の朝食が終わりトキは工場へ。平井の「一日一反、一日一反!」という掛け声のもと馬車馬のように働かされています。おチヨが「ご不浄へ」と言うと「そんな暇はない」と平井。

それはダメでしょ!
そして夕食、シジミ汁の支度をしていたトキが、ケガをしてしまいました。タエはこぼしたシジミを拾い「それで?どうしたらいいの?」と聞くので「貝を洗っていただけますか?」と言うと「洗う?洗う?」とタエ。

トキが「ころころと」と言うとタエは言われたと通りにころことシジミを洗います。トキに「素晴らしいころころでございます」と言われるとタエはうれしそうな顔に。タエはトキに一つ一つ教わりながらシジミ汁を作り上げました。

タエ様は、ほんとうにお姫様。
トキは帰り、タエが傳のもとへ。傳は朝、トキに一口だけおかゆを食べさせてもらって恥ずかしかったと笑い、そして「危ないところだった」と。するとタエが「それは私もです。松野家にあの子を授けたとき、二度と母親の顔は見せるまいと誓ったのに」と。
そして、「親子として振る舞える、そんな日がいつか来ることをわしは願っておる」と傳が言うと、タエは「長生きするんですよ」と言いました。
この話を三之亟は全て聞いていました。
第15話ネタバレあらすじ
トキの看病もあり、傳は少し元気になってきました。今朝もおかゆをしっかり食べて、タエと3人で喜んでいます。

まるで親子3人で笑っているよう!
その後トキは工場へ行き三之亟に傳の様子を報告していると、平井の怒鳴り声が聞こえてきました。そして、失敗が続くせんに、平井は平手打ちを!それを、久しぶりにカステラを持ってきた傳が目撃していました。
傳は倒れ込んでしまいますが、三之亟に事態の説明を求めます。三之亟は自分は何も教わっていない、声すらかけてもらっていない三男坊、都合よく駆り出されても無理だと言います。そこへタエもやってきました。
そして三之亟はトキが雨清水家の子供だったことを話してしまいます。「私の姉上だった。手放すと愛しくなるのなら、私もよそで育ちたかった」と。
するとトキは「全て知っちょります」と。誰に聞いたわけではないが、自然とそうなのではないかと思っていたと。今度は傳が「だったら言おう。お前はおタエとわしの子ではない。松野司之介とフミの子。生まれた時からこれからもずっと」と言うと、「はい、そのことも知っちょります」とトキ。傳とタエは顔を見合わせて微笑み、そして傳の意識がなくなり…。

傳様とタエ様、これで良かったのね。
松野家では、白の喪服の準備です。トキは早く寝るよう勧められますが、「1人になって取り乱したい」と言い、外に出ていきます。
1人になって大きくため息をついていると、後ろから「おトキ」とサワの声。トキはサワに「取り乱したいけど、取り乱し方がわからない」と言ったあと、大声で泣き出しました。


傳様がこんなに早く亡くなってしまうとは…。
皆、トキの出生を知ってしまいましたが、トキがそのことを知っているとは、松野家の人達はまだ知らない。次週、どうなるのでしょうか。

